寝台特急はやぶさ号のロビーカー

 1985年3月13日

A寝台車、B寝台車、食堂車、電源車、そして機関車という

はやぶさ号の編成に新たな車両が加わった。

「ロビーカー」である。

















鳥が翼を広げたようなデザインのサイドビューは、15両編成の中で
外観も異彩を放っていた。

食堂車の隣の9号車に組み込まれ、
はやぶさ号の乗客であれば、誰でも利用できる。





★JTB時刻表1989年3月号より



★はやぶさ号、富士号の
 9号車に連結されている










わたしが、このロビーカーに初めて乗車したのは、登場から3年後の
1988年11月3日
東京発、西鹿児島行き 3列車 はやぶさ号であった。



絨毯が敷かれた車内はホテルのロビーのような空間。

ここで、お酒を飲みながら過ぎ去る東海道、山陽地域の夜景を眺める。
まだお酒の味もわからない21歳であったが、そんな雰囲気にさせる車輛である。

狭い寝台の車両から、ここへ移動して、明るい車内で読書をするのもいいだろう。

「わたしと同じ一人旅をしている人とここで話ができればいいな」
そんなことを考えていた。

東京から鹿児島まで約1,500km。

その道中、ゆったりと寛げるゴージャスな空間であった。



★あとがき
いつもご覧いただきまして有難うございます。

2年前に愛犬が亡くなってから、悲しみにくれて、執筆を休んでおりました。
今日、久しぶりに更新できました。

今後ともよろしくお願いいたします。
                                                                                                terubouzu-hare

                     




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