1989年4月5日
九州から自転車で走ってきて
愛媛県新居浜市にある祖母宅に3月30日にゴール。
その後1週間滞在、ゆっくりさせてもらった。
そろそろ
大学新学期も始まるので
本日東京へ向けて帰ることになった。
夜行列車好きの私であるから新幹線はまず使わない。
坂出乗り換えで寝台特急瀬戸号にするか、
岡山乗り換えで寝台特急あさかぜ4号にするのか、
いろいろ思案していた。
そこで浮上したのが、
寝台急行銀河号。
理由は、初めての乗車であり、また恐らく今後乗車しない列車と考えたから。
銀河号は東京ー大阪を結ぶ寝台急行であるが、
私は大阪にあまり縁がない。
急行というのも魅力であった。
そして何と言っても夜行列車らしい名称だから。
新居浜駅で寝台券は確保できた。
愛媛から大阪までは普通列車でのんびり行くことにした。
時間に縛られることのない学生身分の特権である。
新居浜発14:01観音寺行きを皮切りに6本を乗り継ぐ。
観音寺にて、1152Dから172Mに乗り換える。坂出からは瀬戸大橋線で岡山へ。
マリンライナー34号で定刻に岡山に到着。
750Mから1428Mに乗り換えの和気では、片上鉄道のレトロな気動車に会えた。
そして姫路からは下手な特急よりも速い新快速3698Mで大阪へ。
新居浜から6時間楽しい旅であった。
銀河号の発車までは1時間以上ある。
隣の11番線には長野行の急行ちくま号が発車を待っている。
寝台車も3両連結されている。
こういう光景を眺めていると
気分が高揚してくる。
21:50銀河号が入線してきた。
オール寝台車で特急と変わらない堂々たる編成。
ただ先頭の機関車にヘッドマークはない。
禁煙の9号車に乗り込む。
指定されたコンパートメントには既に先客が3人。
人気列車のようだ。
22:05
寝台急行銀河号は大阪を出発した。
同室の乗客に挨拶する。
それぞれが一人旅であり、
さらに驚いたことに私を含めて4人とも大学3回生。
話が合いそうだ。
ただし九州特急と違って、
銀河号は発車後すぐ減灯となって寝台のカーテンを閉める時間。
あまり話せなかった。
急行銀河号はB寝台はすべて2段寝台。
特急と全く同じである。
主な特急停車駅の他に
大津、米原、小田原、大船、品川に停まるのが急行らしいといえる。
日中の行程の疲れもあって、
早めに就寝することにした。
ダイヤに余裕があるのか、
寝台特急のような速度は出していないことは体感でわかった。
翌朝、小田原付近で目が覚めた。
東京まではあと1時間10分。
同室の3人も起きてきた。
話足りない感があって親しくなれなかったのが残念であった。
時間効率はいいのであるが、ほぼ寝るだけの列車。
そして通勤時間を避けて6:47東京に到着した。
あと2時間くらい乗っていたかったな。
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