1988年11月5日 13:59 枕崎駅
駅に戻ってきた。
これから西鹿児島行きの列車に乗車する。
旅行ガイド本を見ていると、
「伊能忠敬 絶賛の地・番所鼻(ばんどころばな)」が目にとまった。
約200年前に日本全国の測量を行い、精密な地図を完成させた伊能忠敬氏が絶賛した地とは・・・
本日は鹿児島市内に宿泊するが、番所鼻に立ち寄ることにした。
行き先を自由に追加・変更できるのは、一人旅の特権である。
14:10列車は「終着駅」枕崎を発車した。
これから出発する旅人にとっては、「始発駅」でもある。
番所鼻は枕崎から6つ目の水成川駅が最寄りの駅である。
14:34 列車は水成川に到着した。
ここから番所鼻へは1km。
海岸方向を目指して歩く。
途中、広大な畑作を見ながら、駅からの一本道を歩くこと15分、
番所鼻に着いた。
Oh!まさに絶景!
溶岩と波が作り出した「鼻」、そして海の向こうには今回の旅の主役の開聞岳。
溶岩の上に造られた遊歩道を、海に落ちないように慎重に歩く。
ここから眺める開聞岳も稜線が素晴らしい。
「薩摩富士」だ。
観光客はおらず、私がこの風景を独り占めしている。
セルフタイマーで記念撮影した。
来てよかった。
壮大な風景をこの目に焼き付けた。
(完)
~あとがき~
旅の4年後、山登り好きの女性とこの開聞岳に登りました。
開聞駅に降り立って、山頂まで約4時間。
彼女と
開聞岳の頂から見る風景を共有しました。
それが初デートでした。
そして1993年、彼女と結婚しました(^^♪
前作①~③ ご覧ください。
①https://www.terubouzu.icu/2023/10/blog-post.html
②https://www.terubouzu.icu/2023/10/blog-post_9.html
③https://www.terubouzu.icu/2023/10/blog-post_18.html
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